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「画像生成AIで漫画を制作」漫画専用フォントAdobeの新しい無料日本語フォントが誕生
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コラム

「画像生成AIで漫画を制作」漫画専用フォントAdobeの新しい無料日本語フォントが誕生

 ■■■マンガのセリフに特化した新フォントの使用レビュー■■■

 

漫画生成AIツール「ComicAI」とAdobeフォントの活用

漫画原稿用紙

新しいAdobeの日本語フォント「貂明朝アンチック」(てんみんちょうアンチック)が公開されました。漫画専用フォントとして発表されたので、さっそくダウンロードをして試してみました。普段漫画を読んでいても気がつかなかった漫画フォントの特徴についても触れていきます。

今回は、Adobeの「貂明朝アンチック」、漫画生成AI「ComicAI」、ふきだし素材専門サイト「フキダシデザイン」を使ってweb用漫画の試作を作成した様子をお届けします。

「ComicAI」は、AIを使って漫画を作成できるウェブサイトです。漫画のテンプレートやキャラクター、パネル、テキストなどを自由にカスタマイズすることができます。このサービスでは、AIがあなたの漫画のアイデアやストーリー、キャラクター設定などについて
アドバイスやフィードバックをしてくれます。Comicai は、ストーリーから漫画の画像を作成するのに役立つツールという事なので、Adobeフォントと合わせて使用しました。

施策用の漫画で使用したふきだしは、「ComicAI」のデフォルトの機能ではなく、ふきだし素材専門サイト「フキダシデザイン」のフリー素材を使用しました。コマ割りはAI生成画像向き簡易マンガ制作ツール「FramePlanner」を使用しています。どちらもWEB上で無料で使えるサイトで、クオリティも高いのでおすすめです。

これらのツールを上手く活用することで、絵が描けなくても簡易的な漫画が描けるのかを検証します。
目次

■マンガ専用フォント「貂明朝アンチック」とは


・「貂明朝」がベース


・「貂明朝アンチック」を利用するには


・マンガ専用フォントの理由


・マンガ特有の表現



■「ComicAI」とは


・漫画生成AI


・画像生成のサンプル



■「フキダシデザイン」とは


・ふきだし素材専門サイト


・代表的なふきだしの例



■「FramePlanner」とは


・簡易漫画制作ツール



■web用試作漫画の作成


・漫画の生成


・ふきだしのセレクト


・フォントの配置



■完成施策漫画



■まとめ



てんみんちょう

■マンガ専用フォント「貂明朝アンチック」とは

「Adobe MAX Japan 2023」で「貂明朝アンチック」が公開されました。このフォントは、Adobe IDがあれば、だれでも無料で利用することができます。

・「貂明朝」がベース

説明会で、このフォントを開発したAdobe Type プリンシパルデザイナーの西塚涼子氏によるフォント開発の経緯などが説明されました。元々の「貂明朝」は、明朝体の新しいスタイルとして2017年にリリースされ、翌年には貂明朝をベースにした、長文でも読みやすいフォントとして「貂明朝テキスト」をリリース。そして今回登場した「貂明朝アンチック」は、マンガのセリフに特化した新フォントとして3度目のリリースとなりました。

・「貂明朝アンチック」を利用するには

貂明朝アンチックを利用するには、Adobe Creative Cloudのホームから「Adobe Fonts」を選択するか、Adobe Fontsのサイトへ行って貂明朝アンチックを検索します。「ファミリーを追加」をクリックすると、貂明朝アンチックの6ウェイトがアクティベートすることができます。

Adobe製品以外でも使いたい場合は、Adobe Creative Cloudの「アプリ」からリソースリンクの「フォントを管理」をクリック。クラウドダウンロードのアイコンをクリックして、OSにインストールします。一度アプリやOSを再起動して、フォントのデータベースを更新させることでフォントの使用が可能になります。他社のアプリから使用することも可能です。

・マンガ専用フォントの理由

普段あまり意識をすることもなく自然に読んでいますが、マンガのフォントをよく見ると、ひらがなとカタカナは明朝体、漢字だけはゴシック体で構成されています。実は、このことに気がついていない人の方が多いと思います。実際にこのフォントのリリースを知るまで、意識して見ることが無かったのが本音です。

マンガのセリフが、かつて活字を拾ってセリフを切り貼りしていた時代からすでに行なわれていたそうです。恐らく漢字の視認性の良さや、当時の印刷技術と紙質では、明朝体の漢字特有の細い横線がきれいに印刷できない可能性があったからとも言われています。

商業誌に掲載されているプロの漫画家以外のクリエイター、昨今はSNSにマンガを投稿するアマチュアも多いが、そういう人のために無償で利用できるマンガ向けフォントとして開発したという事が、Adobeから説明されました。貂明朝アンチックは漫画用ということで、横書きにも縦書きにも対応し、全部で6ウェイトあり、Heavyまで用意されているという仕様になっています。

貂明朝アンチックの6ウエイト
・貂明朝アンチック ExtraLight
・貂明朝アンチック Light
・貂明朝アンチック Regular
・貂明朝アンチック Medium
・貂明朝アンチック Bold
・貂明朝アンチック Heavy

◆貂明朝アンチックのウェイトの例

フォント③

・マンガ特有の表現

マンガ特有の表現で、日本語の伸ばし棒(長音符号)の使い方があります。「ーーーーー!?」といった表現は漫画特有の表現の一つです。一般のフォントでは、伸ばし棒をいくつ並べても切れ切れの破線になっていたところ、貂明朝アンチックで伸ばし棒を続けて入力すると、1本に繋がった長い線のような表現ができます。

◆貂明朝アンチックの伸ばし棒の例

フォント②

貂明朝アンチックについては、詳しくはAdobe fontsページをご覧ください。

くわしく見る



/コミックAIキャラ男性

■「ComicAI」とは

次にマンガ生成ツールのComicAIについて説明します。ComicAIでイメージを生成するには、Manaと呼ばれる消費ポイントが必要となります。こちらも無料で使用することが出来ます。無料プランでは、1200 Mana約400枚のイメージ生成が可能です。

・漫画生成AI

ComicAIは、AIを使って漫画を作成できるウェブサイトです。漫画のテンプレートやキャラクター、パネル、テキストなどを自由にカスタマイズすることができます。簡単に言えば、テキストベースの物語を入力すると、高品質の漫画に変換することができる人工知能ツールです。絵を描くスキルが必要ないという点が最大の特徴です。

プロンプトを修正することで、パネルと呼ばれるページ単位のコマを再生成することも出来ます。

・画像生成のサンプル

今回制作した試作漫画のサンプルページです。

/サンプルページ

ComicAIについては、詳しくは公式ページをご覧ください。

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/ふきだし①

■ 「フキダシデザイン」とは

「フキダシデザイン」は、吹き出しイラストが無料でダウンロードできるふきだしイラスト専門のフリー素材サイトです。使用できるふきだしデザインが1,000個以上、無料で提供されているので、デザインや映像制作の際にも非常に便利なサイトです。

・ふきだし素材専門サイト

「フキダシデザイン」は、吹き出しイラストが無料でダウンロードできるふきだしイラスト専門のフリー素材サイトです。使用できるふきだしデザインが1,000個以上、無料で提供されているので、デザインや映像制作の際にも非常に便利なサイトです。

・ふきだし素材専門サイト

「フキダシデザイン」では、WEB制作やDTP制作に頻繁に使用される「吹き出し」の自作素材をアーカイブしています。フキダシデザインは、垢抜けない既存の吹き出しに一石を投じ、新たなデザインの可能性を広げています。基本的には、TopeconHeroesのダーヤマさんという作者が早く仕事を終えるための個人的な素材集ですが、使いたい人がいれば自由に利用できます。デザイナーだけではなく、企画書の作成や資料の作成にもポイントで活用できるので、ビジネス資料の作成にも応用ができるサイトです。

・代表的なふきだしの例

ゆるまんがふきだし8

/ゆるまんがふきだし8

もこもこフキダシ素材2

/もこもこフキダシ素材2

「フキダシデザイン」については、詳しくは公式ページをご覧ください。

くわしく見る
/フレームプランナー

■ 「FramePlanner」とは

FramePlannerはじょにがたロボさんという方が制作された、WEBブラウザで動く簡易漫画制作ツールです。

・簡易漫画制作ツール


特徴は、WEBブラウザでWEBサービスのURLを開けば、ログイン不要ですぐに利用ができる点です。テンプレートからコマ割りのパターンを選んで、簡単にコマや行を追加、分割などが出来ます。各コマに画像をドラッグアンドドロップで挿入、吹き出しの挿入やセリフ挿入も簡単にできるので、漫画作成支援ツールとしての操作性が高く使い安いサービスとなっています。

「FramePlanner」については、詳しくは公式ページをご覧ください。

くわしく見る
/コミックAIキャラ女性

■web用試作漫画の作成

漫画が好きな人にとって自分のアイデアを漫画にすることに憧れた人もいるのではないでしょうか。

人工知能技術を利用した漫画生成 ツールComicAIではキャラクターデザイン、ストーリー生成、LoRAトレーニングなど様々な機能を通じ て簡単に漫画が捜索できます。5秒で アーティストになれるというコンセプトで制作されたツールです。

・漫画の生成

ComicAIにはストーリーモードとフリースタイルモードの2つのモードがあります ストーリーモードではユーザーは自分のストーリーを入力するか、テキストファイルをアップアップロードして漫画にすることができます。

またストーリーをAIに依頼することも可能です。そして、ストーリーからキャラクターを 抽出して、それぞれに漫画を生成します。その後、キャラクターの表情やポーズ、背景などを自動的に決めて漫画ページを作ることができます。

AIに依頼することで、登場キャラクターを自動的に作成することができます。フリースタイルモードでは、ユーザーは自由にキャラクターや背景を選択して、セリフや効果音などを追加することで、漫画を作成できます。またAIが、ユーザーの選択に合わせて最適なレイアウトやカメラワークを提案してくれます。

ComicAIは ユーザーのアイデアに基づいてスクリプト やキャラクターデザインビジュアルなどを 簡単に自動生成できるAIパワードの ツールですComicAIは最新の深層学習技術や自然言語処理技術を用いて開発され、漫画のジャンルややスタイルに関係なく好品質な漫画を生成することができます。ComicAIの魅力はなんと言っても誰でも簡単に オリジナルの漫画を作成できることです

・ふきだしのセレクト

Comic ÁIで作成した各ページのコマ割りをダウンロードして、PhotoShop上で、「フキダシデザイン」からダウンロードした吹き出しを配置していきます。カテゴリ分けされている吹き出しの中からイメージに合うふきだしを選んで、ダウンロードします。ダウンロ^度の際に、色や線の種類を変更することができる点もオススメです。

・フォントの配置

PhotoShop上で、漫画原稿にあわせて配置したふきだしに、テキストを入力していきます。。Adobe フォントからダウンロード済みの貂明朝アンチックを選んで、台詞や城ケ用説明を入力していきます。ウェイトや文字の大きさのバランスを見ながら、吹き出しと文字の位置を最終的に調整していきます。

■完成施策漫画

それでは、AIツールとその他のツールを使って制作した完成した漫画の試作品をご覧ください。

今回のストーリーについては、ComicAIの機能で作成しました。ふきだしのセリフは、AIが作成したストーリーを元に、人力で起こしたものです。
/文字入れページ1
/文字入れページ2
/文字入れページ3
/文字入れページ4
/文字入れページ5
/文字入れページ6
/文字入れページ7

■まとめ

マンガ用専用の無料フォントや漫画生成AIツールを活用すれば、今後、漫画系のYouTube広告や漫画動画として活用できる可能性もあるので、今後も漫画系ツールの動向に注目していきたいと思います。
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